No Soba No Life

そば切包丁

ごぶさた気味でございました。

味祭り、陶器祭、秋の篠山の大イベントを無事に乗り越えました。

いや~~、しんどかったです。皆様、ありがとうございました。

今日、冬メニューの準備のために物置を片づけていると懐かしいものが出てきました。これです。
DSC02857.jpg


堺一文字光秀のそば切包丁です。

私がこれでお蕎麦を切っていたのは14年くらい前になるでしょうか。篠山に移ってくる2年くらい前から

普通のそば切から裁ち切りへの過渡期がありました。

今日このそば切り包丁を見たときには感動でした。さすがに堺一文字!錆ひとつついてない。持ち手

の紐はカビで変色していましたがご覧の通りすぐにでもバリバリに仕事をしてくれるでしょう。実は

かなり高価なものなんですコレ・・・・。今これくらいかな?と思ったでしょ。その5倍ですw。

不幸な包丁です。こんなものを捨てて、カッターナイフだとかピアノ線だとか出刃包丁、さしみ包丁、牛刀

なんかで蕎麦を切ってみた頃、私の頭の中はどうなっていたんだろう。まともな神経ならそば職人が蕎麦切

包丁を捨てることなどありえません。たぶん私は狂っていたんだろう。この包丁を捨てたかと思えば店も捨

てて篠山の山の中に店を構えました。ただ・・・そうしたかったから・・・。そんな発想で傍若無人に生き

てきたのか・・・。その証がこの包丁のような気もします。そんなアホウを支えてくださったお客様に感謝

せーよと、この包丁が言っているように思えます。

そして落ち着いた先の包丁がこれです。
DSC02858.jpg

二つ並べてみました。
DSC02860.jpg

今、使っていて「丹波裁ち切り」を名乗らせていただいている下の包丁は三田の「こにしや」さんのご主人

にいただいたものです。「こにしや」さんに行って食事をしながら、ご主人にそばを切る理想論を聞いてい

ただいていたら、「ほんなら、こんなんで切ってみたらどう?」と出してくださったのがこの包丁です。

これはご主人も親しいお寿司屋さんからいただいた大切な「寿司切り包丁」なのですが、私のアホウな気持

を理解してくださったご主人がおしげもなくくださったのです。今では使いこなして包丁もずいぶんシャー

プになりましたが、当時はそれまでに使ったことのない大きさと重さで、練習を重ねて1ヵ月くらいでもの

にしました。それ以来8年間この寿司切り包丁で仕事をしています。一文字光秀と同様、この包丁にも錆ひ

とつ付いたことがありません。この包丁のグレードも相当なものと思われます。おそらく私はこの先ずっと

この包丁で蕎麦を切っていくと思います。

人との出逢い、物との出逢い、自分の思いが狂おしいばかりに強ければ、導きも強いのだなと、今日、忘れ

られた包丁見つけて感謝の思いでこれまでを振り返っていました。

で、こんな顔して切っています。
issinbou03-1[1]

地元誌「コンダフル」の取材で撮っていただきました。

いつまでたっても、何百万回切ってもつらそうな顔なんだな~。まだ悟りの境地は程遠いんだな。

なんて思ったりします。
  1. 2013/10/24(木) 23:24:26|
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